冷え性 30代女性に1回60分の温灸施術

冷え性の気になる女性から予約をいただきました。ふつうは肩こりや不妊症などが主訴でそれに冷えがともなうことが多いです。冷えを主訴に温灸での施術を希望されてきたあまりないケースです。

手足の末端の冷え

ご結婚されて3年になり,二人ともまだお子様の事は考えられていません。ご実家の飲食店を週5日お手伝いしていて,接客と洗い物がおもなようで帰りが遅くなることはないそうです。ご主人は別のところで仕事をされています。

冷えは子どものころからきになっていて,今も夏はあんかを使うことがあるそうです。夜寝てしまえば冷たさで目が覚めることはなく,睡眠の状態も良いようです。食事は3度きちんと取れていて,冷たいものをよく口にしていて塩味を好みます。お仕事終わりにアイスクリーム…だそうです。お通じは毎日でていますがどちらかというと固め。運動の習慣はほぼないそうです。

女性なので生理のことが気になる

生理周期について伺ってみました。かつては28日周期で5日間生理があり,生理痛はほぼないようでした。ところが半年前にダイエットをして2か月で13キロ,急激に落としたそうです。すると生理が来なくなってしまい慌てて1か月で5キロほど戻しました(現在はBMI22.6)。その結果生理は再開したのですがが不順になり,長い時で43日ほどになります。基礎体温表をつけるようになりました。

ストレスはあるのか

お仕事の様子を伺ってみました。自宅から車で20分のところにあり,お父様と二人でされているようです。土日が繁盛で,月火がお休みです。数年前にお母様が倒れられ,それから今までしていた仕事を辞められて手伝うようになりました。

接客業はお好きなようですが,お父様といつも一緒なのでストレスは半端じゃないとのこと。忙しいとすぐに帰れないでしょうと聞いたら,時間がきたらささっと帰ってしまうそうです。

問診から見えてくること

ポイントを整理してみます。

  • 子どもの頃からの冷え,夏でもあんかを使う
  • 冷たいものが好き
  • 塩味を好む
  • 運動はほぼしていない
  • 急激なダイエットで生理が止まる,その後体重を戻そうとしたが生理は不順のまま
  • 水仕事が多く,またストレスを感じる

このことから見えることは

  • 子どもは大人と違ってからだを温める力が外へ向かおうとする傾向が強い。子どものころからの冷えということは,温まる力がそもそも弱かったのかまたは冷たいものなどの過食が多かったのか
  • 胃というものは,水の入ったお鍋がかまどの火でいつも煮立っている状態。冷たいものまたは水分の摂りすぎでお鍋の温度を下げてしまっているのか(胃を冷やしているということ)
  • 塩は水と相性がよく,体の中に余計な水分を溜め込んでしまう
  • 運動不足から筋肉量の低下が考えられ熱の産生力が弱まってしまう。また動かさないので筋肉がコリ固まり,筋肉の血液を循環させるポンプ機能が十分に働いてくれない
  • ダイエットで急激に13キロ落としているがこの時のBMIは20.5ということ,生理不順ではあるがすぐに来経しているので大きな問題はない。
  • ストレスによる自律神経の乱れで血液循環に悪影響を及ぼしている

温灸施術60分

仰向けからスタートします。脈をみてから舌の様子を観察します。分厚い苔がついているので胃が冷えていてからだの中の水分が捌けていないようです。もうじき生理が来そうなので舌の裏側の血管が青く太くはっきりしています。

お腹をさわるとはじめひんやりしましたがすぐ温かくなりました。全体的に脂肪がついていて筋肉量は少なくぶよぶよしています。下腹部に力もないのですが深く圧してみてもコリコリ感はありませんでした。

手足をみてみると足先とかかとが冷たく,すねはすこし浮腫んでいます。経験上つまさきの冷たさはそうでもないのですが,かかとやくるぶしの冷たい女性は少し難しいです。手の甲は赤く腫れぼったくて冷たく,皮膚の脂が抜けています。手指の関節部のしわが深く見ていてもいたそうです。

まず胃の位置と下腹部の2カ所に塩灸を15~20分しました。胃を温めることでよく動くようになり,からだの中の水を捌こうと働いてくれます。下腹部を温めるのは生理が近いのと生理不順があるためです。ただこれだけでは手足の末端の冷たさはとれないので裏側にしてからです。

うつ伏せになって背中を観察します。骨盤に付着するおしりの筋肉が硬くコリコリしています。肩こりもあり背骨に沿って左右のコリンコリンがあります。足ゆびの間,足裏,骨盤の仙骨,腰,胃の高さと肩甲骨の間を塩灸とホットストーンをします。手にもホットストーンをもっていただきます。寝息が聞こえてきました。これも15~20分して仕上げにおしりの筋肉と肩をマッサージして終了です。かかとの冷たさは少し気になりますが,手の甲の色も肌色になってきて指関節のしわもそんなに深くみえませんでした。

最後に

上りにお茶をお出ししながら

  • 運動をとりいれること,ウォーキングなどできそうなところから
  • 冷たいもの,生もの,過剰な水分を控える,摂るなら日中の暖かい時間帯に
  • 気候が温かくなる頃まで施術を続けて様子を見たい

とお伝えして,帰られていかれました。少し継続することになりそうです。

神奈川県藤沢市のはり・きゅう院Saras湘南は冷え症対策にも力を入れています。
詳しくはこちら⏎をご覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする